ギイタクよ、永遠なれ

自分の青春だったタクミくんシリーズ(ごとうしのぶ作)の、Station後を勝手に妄想補完して書こうという二次創作小説ブログです。Stationがちょっとツラい結末だったため、つい決心してしまいました。卒業後のギイタクの未来編として、タクミくんが素敵に成長する姿、ギイの託生執着っぷりを表現できたらいいなと思っています。マッタリ更新してます。(2014年2月11日開始) バナー等ございませんが、リンクフリーです。無断転載は無しでお願いします。

カテゴリ:短編:ジュリアード卒業後

「やばい、まじやばい」「・・・なにが?まあ、おおかた見当はついてるけど」一通り挨拶が終わり、遅めの夕食までの間ひとまずニコルに与えられている部屋で休んでいろと言われて、客用シングルベッドが二つ設置された広めの部屋に入るなり、俺は先ほどの衝撃を反芻していた ...

そんな生活が2週間ほど過ぎた頃、朝食の席でニコルがおずおずと切り出した。「あの、ギイチさん・・・お願いがあるのですが・・・」「なんだ?」食後のコーヒーに口をつけようとしたギイが、手を下ろしてニコルを見た。ニコルはギイに話しかけたにも関わらず、僕を伺うよう ...

「セオドア、今の音すごく良かったよ。透明感があるのに、厚みもあって」俺は、週1回タクミの個人授業を受けている。この栄光に授かれたのは、同じバイオリンのジーン・ブラッドローと、この俺、セオドア・オニールのみだ。一年間限定ではあるものの今をときめく人気バイオ ...

「ニコルって・・・料理上手なんだねぇ・・・」感嘆のため息が僕の口から思わず漏れ出た。僕もギイも、それなりに料理はこなす。二人とも一人暮らしの期間はあるし、ギイは凝り性だ。加えて僕らの事情もあって、ハウスキーパーなどは基本的には依頼しないことにしている。だ ...

僕はその子から距離を置いたまま、一歩だけ前に出て挨拶をした。とたんにその子の白い顔がバラ色になった。「タ・・・タクミさん・・・OMG!本物だぁ!」破顔すると、ふわふわとしたかわいらしい印象になる。「ぼ、僕は、あの・・・ニコル・クレメンテです」ニコルはぱたぱた ...

「親戚の子・・・?」目の前のギイは、カフェを片手に、ため息を付いた。「まさかあんなことになるとは・・・」ギイの遠縁のご夫婦が、実は事故に遭ってしまい、二人ともそろって入院してしまったのだ。命に別状はないものの、骨折などのかなりの重傷で一ヶ月は入院を余儀な ...

もう寝てしまいたい、・・・確かにそう思ったけれど、自宅まで先生を呼びだしておいてこのまま帰すとほんとに僕達はバカップル決定だよなぁ。ぼんやりした頭で、ヨイショと、ベッドから降りる。一応パジャマの上下はつけてるし、ギイがしっかりカラダを拭いてくれたので、い ...

R18でお願いいたしますm(_ _)m「あ、ギイ、まって先にシャワーを・・・」「先に確かめたい」ギイが帰ったとたんに僕の服を剥ぐように解いていく。「確かめるって、何を・・・あっ」一瞬動きを止めたら、するりとギイの手が緩んだジーンズのウェストの後ろから入ってきた。そ ...

お待たせいたしました。引き続きこちらはR18でお願いいたします。m(_ _)m俺は、肘で上半身を跳ね上げ、対面座位の形に持って行き、託生を抱きしめた。「あ、ギイ!」そのまま下から突き上げる。「ギイ、は、激し」「お前が、かわいすぎるのが、だめなんだ!」俺じゃない、お ...

衝動のまま抱きしめて、カラダをまさぐっていく。サミュエルという全くの別人に触れられたと思いこんだ託生は、丹念に体を洗ったのだろう。ボディソープがいつもよりも強く香る。「託生、愛してる」囁きながら愛撫を強めていくと、託生がかすかに身じろいだ。快感に流されて ...

家に到着すると、すでに託生は帰宅していた。ドアを開けると、明かりがついている。「ギイ、お帰り」すぐに託生がホールまで出迎えてくれる。すでにシャワーを浴びたのだろう。パーティの余韻はなく、柔らかな生成の部屋着を身につけている。ただその表情は、明らかにいつも ...

~ご挨拶~2016年最後の更新となりました。皆様今年一年、大変お世話になりました。皆様のおかげで、滞りながらもなんとか更新を続けてこられました。ありがとうございます。どうぞ良い年をお迎えください。2017年も、どうぞよろしくお願いいたします。mike----------------- ...

※一応コメディのつもりですが、今回はR15でお願いします・・・俺は水を少量口に含んだ。託生の頤を掴んで心持ち上方に傾けさせる。その小さめなのに下唇がぽってりとした口がほんの少し開いていて、こんな大変な時なのに、欲情しそうになる。俺はかすかに首を振ってから、そ ...

※新シリーズ、ギャグタッチ「目指して」ます・・・ 39度5分体温計を眺めた。先ほど別の体温計で測ったら、39度超えてたので驚いてもう一度予備のもので計り直したのだが、なるほど間違いではなかったらしい。・・・常備薬あったっけ?だるいだるいと思っていたが、人間、現 ...

「・・・ふっ・・・く・・・」肩が震えた。押さえきれない嗚咽が漏れる。壁に突いた手から力が抜けて体が崩れそうになる。「託生、さん?」「う・・・」涙がぼろぼろとこぼれ落ちていく。我慢の限界がきて、一度決壊した涙腺が閉まってくれない。こんな卑怯者の前で、と思う ...

「他にも、知っていますよ。・・・さあ、どこの新聞社、タブロイドにすっぱ抜きましょうか?いくらで売れるかな。青年実業家と、超人気バイオリニストのスキャンダラスな恋は。そうとう高くつくんじゃないですか?」「いい加減なことを、言わないで」「声が震えていますよ・ ...

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